21世紀の日本地図と巡風社
こんにちは。画面の向こう側でこのショップの対応をしているひらいゆうきです。
ここでは、『21世紀の日本地図』と巡風社のことをお話しできたらと思います。
21世紀の日本地図
『21世紀の日本地図』はひらいゆうきが3年間をかけて歩いて日本一周をした記録を、ガイドブックという形でまとめた本です。2021年の春、当時大学を卒業したばかりのぼくは、就職という道を選ばず歩いて日本一周の旅に出ました。そして、984日間、11,609kmの旅を終えて2024年1月に歩いて日本一周を終えて帰ってきました。
その軌跡をまとめた本が『21世紀の日本地図』です。本の2ページ目、目次の横にある文を紹介します。
私たちが生きる、21世紀の日本に出会う。
2021年5月12日から2024年1月20日までの984日間、歩いて日本を旅していました。旅を終えたとき、すばらしい旅の出会いと美しい景色が、この時代に確かに存在したことを残したい。そんな想いが湧き上がりました。自然災害や後継者不足、さまざまな理由によって今ある景色は変わっていきます。100年前の景色と今の景色はずいぶんと変わったはず。そして100年後の景色もきっと変わっているでしょう。けれども、確かにその場所で誰かが生きていたこと、後世に残すべき文化や各地の美味しい食事、美しい景色が存在した事実は変わりません。そのことが誰かの記憶だけではなく、記録として未来に残り続けてくれたらと、この本を「21世紀の日本地図」と名付けました。47都道府県全てに自分の足で訪れ、この目で見た日本をまとめたガイドブックです。まだ知らない、この時代の日本を巡るきっかけとなれますように。
ぼくはもう生きていないだろうけど、21世紀を生きたぼくたちの記憶が、記録となって22世紀を生きる誰かに届いたら、なんて嬉しいことだろうかと、そう思っています。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。
巡風社
『21世紀の日本地図』は自費出版という括りにはいるのだと思っています。ぼくが旅先で出会った人たちに声をかけて、イラストやデザイン、校正をお願いし、印刷会社を通して一冊の本という形になりました。平井佑樹、という名前を一番上に出してもいいのだけど、なんだかそういう感じじゃない。全国を巡り歩いてできたご縁があってやっと生まれた本だと感じたので、ひとつ屋号のような名前をつけました。社とあるけど、別に会社じゃないです。
なまえ
風が好きです。次の冒険の動機は「なんだか風になれそうだから」。そう思ってモンゴルに行きます。だから風という文字を名前に使いたかった。それで、風を使っていい言葉はないかな?と考えてると、順風満帆という言葉が出てきました。その順風満帆の順風という言葉の意味は「自分の進む方向、特に、船の進む方向に吹く風。追い風」とある。なんだかいい、じゅんぷう、という音もいい。でも順の字はなんだかしっくりこない。グネグネ曲がってても、どこに吹かれていっても、悪くない。だから、じゅん、でいい文字を探そうとスマホの変換を眺めていたら「巡」という文字を見つけました。
たくさんの土地や人を巡り、吹き抜けながら少しずつ前に進んでいく風。「巡風」。社がつくとそれっぽくてかっこいいので「巡風社」となりました。
どうぞよろしくお願いします。
やっぱり、気持ちのいい風が吹いていたモンゴル。次の冒険に向けての準備のために、一度渡航してきました。